【3月18日 AFP】パキスタンの新しい国民議会(下院)が17日、初めて招集され、野党勢力は米国を後ろ盾にしたペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領の「独裁政権」を打倒する決意を表明した。

 野党連立政権は、2月18日の総選挙で下院第1党となった故ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相の野党パキスタン人民党(Pakistan People's PartyPPP)議会派がもっとも多い席数を占め、ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相率いるパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-NawazPML-N)と連携をとる。

 シャリフ元首相を国外追放してから9年。ムシャラフ大統領は、政治生命を懸けて闘うだけでなく、イスラム過激派によるテロ攻撃や、経済問題などに対する国民の怒りに直面している。

 シャリフ元首相は連立政権の戦略について、「われわれに与えられた課題は民主主義対独裁政権、いたって明確だ。独裁政権は打倒されなければならない」と語った。(c)AFP/Masroor Gilani/Nasir Jaffry