【3月17日 AFP】台湾の陳水扁(Chen Shui-bian)総統は、14日の英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)掲載のインタビューで、22日に実施される台湾総統選挙で誰が次期総統に選出されようと、中国は台湾への威嚇を続けるだろうとの認識を示した。

 任期満了で退陣する陳総統は、「次期総統が誰であろうと、どの政党が政権に付こうと、中国は台湾の主権を認めず、国際社会における台湾の存在を抑圧し続けるだろう。軍事的脅威を行使し、中台共同市場政策を推進するだろう」と述べた。

 その上で、強硬姿勢を貫いてこなければ台湾は中国に主権を侵害されていたとして、2期8年の任期中の自身の対中政策を擁護。また、中台統一の可能性については、「かつてないほどありえない」と述べた。

 総統選挙は、与党・民主進歩党(民進党、Democratic Progressive PartyDPP)の謝長廷(Frank Hsieh)元行政院長(首相)と野党・国民党(KuomintangKMT)の馬英九(Ma Ying-jeou)前主席の間で争われるが、現在のところ謝氏よりも親中色が強いとみられる馬氏の優勢が伝えられている。(c)AFP