【3月11日 AFP】米ニューヨーク(New York)州のエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)知事は10日、売春に関与していたと報道されたことを受け、会見を開き謝罪した。だが、辞意を表明するには至らなかった。

 ニューヨーク州司法長官として企業汚職に取り組み名をあげたスピッツァー氏は同日、短い声明文を読み上げ、自身の規範に従うことができなかったと述べた。同氏は3人の子どもの父親。

 20年来共に歩んできた夫人に付き添われたスピッツァー州知事は、「わたしは自分の行為により、家族に対する責任に背き、自分自身、そして自らの分別をおとしめてしまった。まず家族に謝りたい。そして、落胆させてしまった市民のみなさんに謝罪する。これから、家族の信頼を取り戻すための時間を与えて欲しい」とだけ述べた。

 ニューヨークタイムズ(New York Times)紙によると、スピッツァー州知事の売春への関与は、同州知事が前月、売春婦とホテルで待ち合わせをした際の電話を、当局が通信傍受していたことによって明らかになったという。(c)AFP