【3月3日 AFP】米韓両軍は2日、朝鮮半島沖で大規模な合同軍事演習を開始した。北朝鮮は即日、「挑発的で攻撃的だ」と反発をあらわにした。

 在韓米軍広報によると、7日まで6日間の日程で実施される米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ(Key Resolve)」には米軍約2万7000人が動員され、米海軍原子力空母「ニミッツ(Nimitz)」も参加している。総合参謀本部広報官によると、韓国側は68万人が参加する大規模演習となる。

 朝鮮人民軍(Korean People's ArmyKPA)報道官は2日、演習は北朝鮮の非核化を語る6か国協議に対する「あからさまな異議」だと非難し、報復措置の可能性も示唆した。3日にはさらに非難を強め、朝鮮中央放送(Korean Central Broadcasting StationKCBS)では同演習を「血迷った」動きだと表現した。同放送を受信した韓国聯合(Yonhap)ニュースによると、KCBSでは「米国の帝国主義者たちと韓国軍による戦争追求の動きにより、朝鮮半島に極端に危険な状態が現れつつある」と放送した。

 米韓両国の当局は「キー・リゾルブ」について、即応能力を試すための防衛演習だと正当性を主張している。

 兵力110万人の北朝鮮軍に対抗する韓国軍を支援するため、現在韓国には米軍兵士約2万8000人が駐留している。演習に参加する韓国軍兵士数について韓国軍からの正式発表はない。一方、米軍の参加兵力約2万7000人のうち、1万5000人は米本土から合流する。(c)AFP