【3月3日 AFP】コロンビア空軍が隣国エクアドルで左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」ナンバー2の司令官を殺害したことを受け、ベネズエラとエクアドルは軍隊をコロンビアとの国境付近に派遣するとともに、在ボゴタ(Bogota)大使館をそれぞれ閉鎖した。コロンビアと周辺国の緊張が高まりをみせている。

 ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は2日、コロンビアとの国境付近に戦車や戦闘機を配備させていることを明らかにした。米政府は、この動きについて、米国が「テロ組織」に指定しているFARCへの戦闘に対する「奇妙な反応」だとの見解を示した。

 テレビ番組に出演したチャベス大統領は、エクアドルも「(コロンビアとの)国境に軍隊を派遣している」と述べた上で、エクアドルのラファエル・コレア(Rafael Correa)大統領は「いかなる状況下でも、必要に応じてベネズエラを頼ることができる」と語った。

 またチャベス大統領は、外相に在ボゴタ大使館を閉鎖し、職員を帰国させるよう指示した。駐コロンビア・ベネズエラ大使は前年11月に、外交関係をめぐりチャベス大統領とコロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領が対立した際、既に召還されている。(c)AFP/Jean-Luc Porte