【3月3日 AFP】アフガニスタン南部ヘルマンド(Helmand)州で同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)の掃討作戦に参加していた英王室のヘンリー王子(Prince Henry、23)をめぐるメディアの報道について、「プロパガンダ」だとする声が上がっている。

 アフガニスタンでの任務から帰国したヘンリー王子への称賛が広がっているが、英国防省と英メディアとの間で報道協定が取り交わされていたことに対して異を唱える意見も出てきた。

 王室や軍関係者は、今回の報道について、アフガニスタンでの英軍の役割を理解してもらうのに役立ったとして評価している。また、英陸軍元司令官のマイク・ジャクソン(Mike Jackson)将軍は、新兵募集に、好影響を与えるとの見方を示した。

 一方、今回の報道協定で、メディアと視聴者らの間の信頼が失墜したのではないかと指摘する人もいる。

 著名な評論家マックス・クリフォード(Max Clifford)氏はヘンリー王子のアフガニスタン派遣について、1日付の英紙ガーディアン(Guardian)に、王子のわがままでパーティー狂だとするイメージを払しょくするために行われた「完全に浅はかなPR行為」だとの見解を示した。(c)AFP/Phil Hazlewood