【2月25日 AFP】引退したフィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長の実の娘のアリナ・フェルナンデス(Alina Fernandez)さんが24日、米CNNの取材に応じ、カストロ氏の病状は非常に重く、影響力も徐々に低下しつつあるとの考えを述べた。

 キューバの人民権力全国会議(国会)は同日、後継議長にカストロ氏の実弟、ラウル・カストロ(Raul Castro)第1副議長(76)を選出している。フェルナンデスさんは米国に亡命し、現在はフロリダ(Florida)州在住。

 フィデル・カストロ氏は議長引退後も共産党党首として影響力を保持するのではないかとの指摘をフェルナンデスさんは否定。「未だに影響力を行使してはいるが、確実に小さくなりつつある」と語った。

 またカストロ氏の病状については「重体だと思う。それを人々に見られたくないのだろう」との考えを述べた。

 同時に、自身が暮らすフロリダ州南部では、前議長が存命中に引退するとは誰も考えていなかったと話した。「(前議長が)このような形で引退したのには驚いた。誰もが思ってもいなかっただろう」(c)AFP