【2月25日 AFP】インド北東部メガラヤ(Meghalaya)州で3月3日、州議会選挙が行われるが、331人の立候補者の中には、ヒトラー(Hitler)やフランケンシュタイン(Frankenstein)ら「著名人」が名を連ねている。
 
 選挙では、州都シロン(Shillong)にある州議会の約60議席が争われる。同州の人口は230万人で、キリスト教徒が大半を占め、カーシ語が主な言語。

 英語は話されているものの、流ちょうな人は少なく、子どもに言葉や有名人の名前を名付ける。ただ、親しみがあるわけでなく、言葉の意味や人物を理解している人はほとんどいないという。
 
 立候補しているAdolf Lu Hitler-Marak氏は、名前だけが目立ってしまい、苦戦を強いられる可能性もある。 政治家で教師のFrankenstein Momin氏は、有権者が怖がらないことを望んでいる。
 
 がっちりした体格でひげをたくわえたHitler-Marak氏は、おそらく両親には自分の名前が、絶対に使ってはいけないものという認識はないだろうと話す。

 同氏は以前AFPに対し、「たぶん、両親はその名前が気に入ったのかもしれない。両親は、ヒトラーが誰か知らなかったよ」と話していた。

 いずれにせよ、有権者は気にしていないようだ。Hitler-Marak氏は、以前に当選したことがあり、州の森林相を務めた。一方Momin氏は、州の教育相を務めていた。

 選挙結果は、3月7日に発表される予定。(c)AFP/Raymond Kharmujai