【2月24日 AFP】コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は22日、アジア歴訪を翌日に控えた会見で、北朝鮮は核兵器開発計画だけでなく、「拡散」問題についても明らかにすべきだと強調した。

 ライス長官は、北朝鮮の核問題について日中韓の政府高官と会談すると述べた。その一方で、北朝鮮高官との会談は有意義なものとはならないだろうとの見方を示し、事態が急展開する可能性を排除した。

 さらに関係国について、「各国とも、最重要課題の核無能力化だけでなく、拡散問題について取り組むよう北朝鮮に奨励できる要素、圧力をかけられる要素がそれぞれある」と述べた。しかし、ライス長官のいう「拡散」が通常兵器についてのみ言及したものであるのか、あるいは核関連技術の拡散も含めた上での発言であったかのは明確ではない。

 ミサイルなどの武器輸出は北朝鮮にとって外貨獲得の手段となっている。米国政府は、北朝鮮が世界的なミサイル拡散を主導していると非難しており、シリアに核技術を提供しているとの疑惑についても説明を求めている。(c)AFP/Lachlan Carmichael