【2月23日 AFP】国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)は22日、イラン核問題についての報告書を提出し、イランがウラン濃縮活動を停止していないことを確認した。

 報告書はイラン政府の情報提供が不十分であると指摘し、「安保理決議に反し、イランは濃縮活動を停止していない」と結論付けている。

 また、ウラン濃縮用の新型遠心分離機の開発を始めたことも確認されたとしている。

 核問題について、国連安全保障理事会(UN Security Council)はイランに対しすでに2度制裁決議案を採択しているが、濃縮活動の継続が確認されたことで欧米諸国は3度目の制裁決議案採択に向けた動きを本格化させる。

 また、報告書は、イランの核兵器開発の意図が「より明確に」なったとしている一方、依然として確たる証拠はつかめていないと付け加えている。(c)AFP/Simon Morgan