【2月20日 AFP】在日米軍は20日、沖縄県や山口県岩国市の米軍基地に所属する兵士およびその家族らに対し、基地内からの外出を禁止した。期限は定められていない。在沖縄米軍海兵隊員が女子中学生に暴行したとされる事件など、駐留米兵による事件が相次ぎ、閣僚ら日本政府からの厳しい再発防止策を要求する声に応じた措置で、同日午前7時30分から発効した。
 
 この措置は在沖縄米軍のトップにあたる沖縄地域調整官のリチャード・ジルマー(Richard Zilmer)海兵隊中将が命じたもの。沖縄の全ての米軍兵士およびその家族を対象に、次の通達があるまで基地内からの外出を禁止するとともに、基地の外に居住する兵士らの外出も禁止した。

 同軍の発表によると、この措置は「反省の期間」と称された期間中、軍務、礼拝、通学、治療以外の全行動に適用される。外出禁止令の期間は未定。これまで在日米軍が夜間の外出禁止措置をとった事例はあったが、兵士だけでなく家族も対象とした24時間の外出禁止は極めて異例だ。

 在日米軍約4万人のうち、約半数は沖縄に集中している。(c)AFP/Miwa Suzuki