【2月19日 AFP】18日に投開票が行われたパキスタンの下院選挙および州議会選挙で、与党パキスタン・イスラム教徒連合クアイディアザム派(Muslim League-QuaidPML-Q)は19日、正式に敗北を認めた。

 PML-Qは、チョードリー・シュジャート・フサイン(Chaudhry Shujaat Hussain)総裁はじめ党の要職を占める数人が議席を失った。国営テレビが発表した非公式集計結果でPML-Qの獲得議席は過半数に達しないことが明らかとなり、同派広報のタリク・アジーム(Tariq Azeem)氏は、「国民の審判を受け入れ、われわれは正式に敗北を認める」と述べた。

 257の選挙区でPML-Qなどが構成する与党勢力は57議席の獲得にとどまり、まだ当落が判明していない議席を全て与党側が獲得したとしても、定数342の議会で過半数に達する可能性はなくなった。

 国営テレビが伝えた中間発表によれば、暗殺されたベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相の野党パキスタン人民党(Pakistan People's PartyPPP)が85議席、ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相のパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-NawazPML-N)が65議席を獲得し、残りの議席はそのほかの小党が分け合った。

 ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領は米国主導の「テロとの戦い」における重要な協力者で、PML-Qは改選前の議会で一貫して大統領を支持してきた。(c)AFP/Sami Zubeiri