パキスタン総選挙、一部地域で女性の投票中止
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【2月18日 AFP】下院選と州議会選挙の投票が行われたパキスタンで18日、アフガニスタン国境に近い北西部の部族地域の長老たちが女性は投票すべきでないと決めたことから、同地域に設けられた女性用投票所の一部で受け付けが中止された。現地警察や自治体当局が明らかにした。
北西辺境州の州都ペシャワル(Peshawar)のGhulam Ali市長によると、女性有権者の投票が中止されたのは、Maryamzai、Budaberなどペシャワル周辺の各地。この一帯はアフガニスタン国境に近く、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)や旧支配勢力イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が活動を活発化させている。
市長によると、北西辺境州の長老たちは、「自分たちの文化に反する行為」だとして女性の投票中止を決めたという。この決定について市長は「彼らの伝統であって、われわれにはどうすることもできない」と話した。
17日のテレビ演説で選挙管理員会のQazi Farooq委員長は、女性有権者の投票を妨害しようとすれば、断固とした措置をとると警告していた。
今回の選挙の有権者総数は約8100万人で、そのうち女性は約3600万人を占める。イスラム共和国であるパキスタンでは、男性と女性の投票所は分けて設置された。(c)AFP
北西辺境州の州都ペシャワル(Peshawar)のGhulam Ali市長によると、女性有権者の投票が中止されたのは、Maryamzai、Budaberなどペシャワル周辺の各地。この一帯はアフガニスタン国境に近く、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)や旧支配勢力イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が活動を活発化させている。
市長によると、北西辺境州の長老たちは、「自分たちの文化に反する行為」だとして女性の投票中止を決めたという。この決定について市長は「彼らの伝統であって、われわれにはどうすることもできない」と話した。
17日のテレビ演説で選挙管理員会のQazi Farooq委員長は、女性有権者の投票を妨害しようとすれば、断固とした措置をとると警告していた。
今回の選挙の有権者総数は約8100万人で、そのうち女性は約3600万人を占める。イスラム共和国であるパキスタンでは、男性と女性の投票所は分けて設置された。(c)AFP