【2月15日 AFP】3月2日のロシア大統領選では、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に後継指名されたドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)第1副首相の当選が確実視されている。

 メドベージェフ氏が当選すれば、慣例としてロシア全土の政府関連施設に新大統領の肖像写真が飾られる。しかし、新首相への就任が取りざたされているプーチン現大統領の執務室は例外となるようだ。

 5月に首相の座につくとみられるプーチン大統領は、大統領の写真を掲げて忠誠を示す慣習について「(大統領の肖像は)国家の紋章や国旗、国歌と同等なもので、何ら恥ずべきことではない」としながらも、「メドベージェフ氏が大統領に当選した場合、彼との関係を築くために彼の写真を掲げる必要は特にない」と述べ、新大統領の写真を執務室に掲げない考えを示唆した。

「大統領を8年間務め、実績も悪くない私が首相になれば、これはかなり特別なことだ」(プーチン大統領)

 こうした強気の発言の裏には、メドベージェフ氏の当選後も首相として影響力を発揮したいプーチン大統領の思惑があるとみられる。(c)AFP