<08米大統領選挙>東部3予備選は民主オバマ氏、共和マケイン氏が全勝
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【2月13日 AFP】(一部更新)米大統領選の民主・共和両党の予備選挙では、12日に投票が行われたバージニア(Virginia)州、メリーランド(Maryland)州、ワシントンD.C.(Washington D.C.)のいずれの選挙でも、民主党はバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員がヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員を抑えて勝利し、共和党はジョン・マケイン(John McCain)上院議員が接戦の末、マイク・ハッカビー(Mike Huckabee)元アーカンソー(Arkansas)州知事を破って全勝した。
■オバマ氏圧勝の民主党は獲得代議員数が逆転
米政治専門サイト「RealClearPolitics.com」がグリニッジ標準時(GMT)3時30分(日本時間12時30分)までにまとめたこれまでの選挙戦を通じた各候補の獲得代議員総数は、民主党はオバマ候補1,231人(うち特別代議員156人)、クリントン候補1196人(うち特別代議員242人)。
オバマ氏はクリントン氏の牙城である白人および女性票、さらには経済政策重視派も取り込んで、クリントン陣営に衝撃を与えた。同氏は、前週実施された党員集会・予備選とあわせ8つの州と地区を制しており、クリントン陣営は今後の選挙対策の見直しを迫られることになりそうだ。
同日予備選が行われた2州・1地区のなかでは、バージニア州の民主党代議員数が83人と最も多かった。次いでメリーランド州が70人、ワシントンD.C.が15人だった。
巻き返しを図りたいクリントン候補は、選挙戦の鍵を握る3月4日のテキサス(Texas)、オハイオ(Ohio)両州予備選での勝利を目指し、ワシントンD.C.での投票締め切りを待たずに早々とテキサス入りした。同候補は「米国が必要としているのは、就任初日から最高司令官として行動し、直ちに経済再建に取り組む能力を備えた大統領だ。そのためにも、3週間後に、ここテキサスでわたしは圧勝する」と気勢を上げた。
これに対し、74人の代議員席を争う次週19日の予備選に向けてウィスコンシン(Wisconsin)州を遊説中のオバマ氏は、「われわれはメリーランド、バージニアに続きワシントンD.C.も制した。しかし、戦いは共和党から政権を奪還するまで続く」と述べ、クリントン氏よりも共和党の筆頭候補、マケイン上院議員を意識した発言を行った。
民主党候補は最終的に8月25日から28日にコロラド(Colorado)州デンバー(Denver)で開かれる党全国大会で決定される。大会に出席する代議員は計4049人で、指名獲得には過半数の2025人が必要とされる。また代議員のうち、党幹部など予備選での代議員選出過程を経ないが候補指名に影響力を持つ「特別代議員」が796人いる。
同党規則で党大会の事前に特定の候補者への支持を誓約しなくてもよい「特別代議員」のちょうど半数にあたる398人はこれまでのところ一切、支持候補を表明していない。特別代議員の多くは党内分裂を避けるために、党大会以前の段階で勝利の見えた候補の支持にまわる可能性があると専門家らはみている。
■共和党はマケイン氏が全勝
事前予想ではマケイン氏の圧勝と見られていたが、ハッカビー氏が予想外に善戦したため、マケイン氏の課題とされる保守票取り込みの問題が改めて浮き彫りとなった。
共和党側では、マケイン候補が勝利し、これまでの獲得代議員数合計を797人とした。2位以下のロムニー候補(8日に撤退を表明)285人、ハッカビー候補240人、ロン・ポール(Ron Paul)候補14人との差をさらに大きく広げた。
共和党の代議員数2380人(うち特別代議員576人)のうち、指名獲得に必要な代議員数は1191人。同党の全国大会は9月1日から4日までミネソタ(Minnesota)州ミネアポリス(Minneapolis)で開かれる。
■各候補の獲得代議員数 (日本時間13日12時30分現在)
民主党(指名獲得に必要な代議員数は2025人)
バラク・オバマ候補 1231人(特別代議員156人)
ヒラリー・クリントン候補 1196人(特別代議員242人)
共和党(指名獲得に必要な代議員数は1191人)
ジョン・マケイン候補 797人
ミット・ロムニー候補 285人 (2月8日、選挙戦からの撤退を表明)
マイク・ハッカビー候補 240人
ロン・ポール候補 14人
(c)AFP
■オバマ氏圧勝の民主党は獲得代議員数が逆転
米政治専門サイト「RealClearPolitics.com」がグリニッジ標準時(GMT)3時30分(日本時間12時30分)までにまとめたこれまでの選挙戦を通じた各候補の獲得代議員総数は、民主党はオバマ候補1,231人(うち特別代議員156人)、クリントン候補1196人(うち特別代議員242人)。
オバマ氏はクリントン氏の牙城である白人および女性票、さらには経済政策重視派も取り込んで、クリントン陣営に衝撃を与えた。同氏は、前週実施された党員集会・予備選とあわせ8つの州と地区を制しており、クリントン陣営は今後の選挙対策の見直しを迫られることになりそうだ。
同日予備選が行われた2州・1地区のなかでは、バージニア州の民主党代議員数が83人と最も多かった。次いでメリーランド州が70人、ワシントンD.C.が15人だった。
巻き返しを図りたいクリントン候補は、選挙戦の鍵を握る3月4日のテキサス(Texas)、オハイオ(Ohio)両州予備選での勝利を目指し、ワシントンD.C.での投票締め切りを待たずに早々とテキサス入りした。同候補は「米国が必要としているのは、就任初日から最高司令官として行動し、直ちに経済再建に取り組む能力を備えた大統領だ。そのためにも、3週間後に、ここテキサスでわたしは圧勝する」と気勢を上げた。
これに対し、74人の代議員席を争う次週19日の予備選に向けてウィスコンシン(Wisconsin)州を遊説中のオバマ氏は、「われわれはメリーランド、バージニアに続きワシントンD.C.も制した。しかし、戦いは共和党から政権を奪還するまで続く」と述べ、クリントン氏よりも共和党の筆頭候補、マケイン上院議員を意識した発言を行った。
民主党候補は最終的に8月25日から28日にコロラド(Colorado)州デンバー(Denver)で開かれる党全国大会で決定される。大会に出席する代議員は計4049人で、指名獲得には過半数の2025人が必要とされる。また代議員のうち、党幹部など予備選での代議員選出過程を経ないが候補指名に影響力を持つ「特別代議員」が796人いる。
同党規則で党大会の事前に特定の候補者への支持を誓約しなくてもよい「特別代議員」のちょうど半数にあたる398人はこれまでのところ一切、支持候補を表明していない。特別代議員の多くは党内分裂を避けるために、党大会以前の段階で勝利の見えた候補の支持にまわる可能性があると専門家らはみている。
■共和党はマケイン氏が全勝
事前予想ではマケイン氏の圧勝と見られていたが、ハッカビー氏が予想外に善戦したため、マケイン氏の課題とされる保守票取り込みの問題が改めて浮き彫りとなった。
共和党側では、マケイン候補が勝利し、これまでの獲得代議員数合計を797人とした。2位以下のロムニー候補(8日に撤退を表明)285人、ハッカビー候補240人、ロン・ポール(Ron Paul)候補14人との差をさらに大きく広げた。
共和党の代議員数2380人(うち特別代議員576人)のうち、指名獲得に必要な代議員数は1191人。同党の全国大会は9月1日から4日までミネソタ(Minnesota)州ミネアポリス(Minneapolis)で開かれる。
■各候補の獲得代議員数 (日本時間13日12時30分現在)
民主党(指名獲得に必要な代議員数は2025人)
バラク・オバマ候補 1231人(特別代議員156人)
ヒラリー・クリントン候補 1196人(特別代議員242人)
共和党(指名獲得に必要な代議員数は1191人)
ジョン・マケイン候補 797人
ミット・ロムニー候補 285人 (2月8日、選挙戦からの撤退を表明)
マイク・ハッカビー候補 240人
ロン・ポール候補 14人
(c)AFP