【2月7日 AFP】米大統領選の党候補指名争いのヤマ場となった5日の「スーパーチューズデー」で、民主党のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員が代議員の獲得数でライバルのバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員を上回ったのは、女性票とヒスパニック票によるところが大きいことが、米メディアの出口調査で明らかとなった。

 予備選挙・党員集会が一斉実施された全米24州で、民主党有権者に占める女性の割合は57%。クリントン候補は中高年女性から強い支持を得ており、白人女性からの得票率は58%で、オバマ候補の38%を20ポイントも上回った。指名獲得に向け、女性票がクリントン候補にとって重要となる可能性が高い。

 同氏はまた、カリフォルニア州などの大票田で人口が爆発的に増加しているヒスパニック層からの得票率も高かった。ヒスパニック系有権者は全国的にクリントン候補を支持しており、得票率61%に上るこの層からの支持が、地元ニューヨーク(New York)州と、隣接し地盤でもあるニュージャージ(New Jersey)州での勝利につながった。対するオバマ候補の全国レベルでのヒスパニック票は37%だった。

 ただ、オバマ候補は白人男性から多数の票を得た。同候補への白人男性からの得票率は49%で、クリントン候補の44%を上回った。クリントン氏が勝利したカリフォルニア(California)州でも、白人男性は59%がオバマ氏に投票。一方のクリントン候補は33%にとどまり、性別で票に大きな差が出た。

 またオバマ氏は若者層の得票率は予想通り高かった。アフリカ系アメリカ人については独占状態で、南部数州ではアフリカ系の票82%を集め勝利した。(c)AFP