【1月31日 AFP】アフガニスタン南部のモスク内で31日、自爆テロが発生し、ヘルマンド(Helmand)州の副知事ら6人が死亡、18人が負傷した。自爆犯自身も死亡した。

 自爆犯は、ヘルマンド州の州都ラシュカルガー(Lashkar Gah)の州政府官舎前にあるモスクで、午後の礼拝中に爆発物を起爆させたという。

 同州厚生担当の副責任者を務めるNisar Ahmad氏によれば礼拝が始まってすぐに、爆発物を体に巻きつけた自爆犯が自爆した。当時モスク内では6人が礼拝しており、その中に犠牲となったHaji Pir Mohammadヘルマンド州副知事もいた。モスク入り口で物ごいをしていた4歳の子どもも負傷した。

 ヘルマンド州は、イスラム原理主義の旧政権タリバン(Taliban)の残存勢力が活発に反政府活動を続けると同時に、大麻やヘロインの生産拠点でもある。50代で亡くなったMohammad副知事は同州で人望を集める、影響力が強い政治家だった。

 ヘルマンドの爆発の数時間前には首都カブール(Kabul)でも自爆攻撃があり、民間人1人が死亡、少なくとも4人が負傷した。アフガニスタン軍のバスを狙ったこの爆発については、タリバンが犯行声明を発表した。(c)AFP