【1月31日 AFP】(一部更新、写真追加)米大統領選の民主党候補指名を争っていたジョン・エドワーズ(John Edwards)元上院議員は30日、ルイジアナ(Louisiana)州ニューオーリンズ(New Orleans)で行った政治集会で、米大統領選からの撤退を正式に表明した。

 これまでの予備選挙や党員集会で1勝も挙げられなかったことを受けての決断で、エドワーズ氏は「新たな歴史の道を切り開くため、わたしが退くべき時が来た」と述べた。

 同氏の撤退により、民主党の指名候補争いはヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)、バラク・オバマ(Barack Obama)の両上院議員の一騎打ちとなる。

 エドワーズ氏によると、両上院議員とも同氏の意志を継いで、中産階級の擁護と米国からの貧困根絶に尽力することを言明したという。一方、同氏はどちらの支持も表明しなかった。

 中産階級の代弁者として選挙運動を進めてきたエドワーズ氏は、2004年の大統領選では副大統領候補に指名された経歴もあるが、これまでの民主党候補指名争いではクリントン、オバマ両候補に勝利することはできなかった。

 アイオワ(Iowa)州での党員集会ではオバマ氏に次ぐ2位につけたが、その後は3位にとどまっており、自身の出身州でもあるサウスカロライナ(South Carolina)州の予備選でも3位と振るわなかった。(c)AFP