セルビア大統領選、投票は20日 EU加盟かロシアとの関係強化か
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【1月19日 AFP】欧州連合(EU)加盟交渉が中断中のセルビアで20日、大統領選挙が行われる。有力候補は、親欧派の現職ボリス・タディッチ(Boris Tadic)大統領と、極右民族派野党のセルビア急進党(Serbian Radical Party)トミスラフ・ニコリッチ(Tomislav Nikolic)党首代行。両者の政策は対極で、選挙結果はセルビアの将来を大きく左右するものとなる。
セルビアでは現在、同国南部で国連(UN)暫定統治下にあるコソボ(Kosovo)自治州が、欧米諸国の支持で一方的な独立を宣言すると見られていることから、EU加盟は選挙戦で重要な争点となっている。
タディッチ大統領は、セルビアのEU加盟を公約に掲げる一方、ロシア政府との関係強化も明言。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領から誕生日を祝う手紙を受け取ったことを誇りに思うと述べ、ロシアとの親密度を強調している。
一方、親露派として有名なニコリッチ氏は、かつて「セルビアはEUに加盟するくらいなら、ロシアの1州になった方がまし」と発言したこともある。しかし、今回の選挙戦では「ソフト路線」をとっており、「ロシアがもっとも近しい国家だが、どんな国とも友好関係を結ぶべきだ」と公言している。
コソボ問題をめぐってはロシア政府がセルビア政府を強く支持する方針を打ち出していることから、セルビア政府は政治的にも経済的にも、ロシアとの関係を強化し始めている。(c)AFP/Katarina Subasic
セルビアでは現在、同国南部で国連(UN)暫定統治下にあるコソボ(Kosovo)自治州が、欧米諸国の支持で一方的な独立を宣言すると見られていることから、EU加盟は選挙戦で重要な争点となっている。
タディッチ大統領は、セルビアのEU加盟を公約に掲げる一方、ロシア政府との関係強化も明言。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領から誕生日を祝う手紙を受け取ったことを誇りに思うと述べ、ロシアとの親密度を強調している。
一方、親露派として有名なニコリッチ氏は、かつて「セルビアはEUに加盟するくらいなら、ロシアの1州になった方がまし」と発言したこともある。しかし、今回の選挙戦では「ソフト路線」をとっており、「ロシアがもっとも近しい国家だが、どんな国とも友好関係を結ぶべきだ」と公言している。
コソボ問題をめぐってはロシア政府がセルビア政府を強く支持する方針を打ち出していることから、セルビア政府は政治的にも経済的にも、ロシアとの関係を強化し始めている。(c)AFP/Katarina Subasic