【1月17日 AFP】ロシア政府が同国内にある英国の国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル(British Council)」の地方支部閉鎖を決定し両国が対立している問題で16日、同機関はサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)支部を一時閉鎖。英政府は、露連邦保安局(FSB)が同支部職員の事情聴取を行い、支部長を一時拘束したことを非難した。

 在サンクトペテルブルク英領事館の報道官は、閉鎖は一時的なものだが、同支部のロシア人職員がFSBに事情聴取のため出頭を求められ、閉鎖に追いやられたと説明した。

 ブリティッシュ・カウンシルの広報担当者も、ロシア人職員がFSBの事情聴取を受けたと話し、ロシア内務省職員が15日夜、同支部職員の自宅を訪れたことも明らかにした。
 
 また、ステファン・キノック(Stephen Kinnock)支部長は同日夜、一時拘束されたという。ブリティッシュ・カウンシルは一方で、キノック支部長が飲酒運転の疑いで警察官に止められたという報道に関してはコメントを拒否している。

 駐ロンドン露大使と会談したデービッド・ミリバンド(David Miliband)英外相は、ロシア政府の対応を非難。「職員に対する脅迫や嫌がらせは断じて許されない」と語った。(c)AFP/Nick Coleman