【1月15日 AFP】防衛省は14日から15日にかけ、都心の2か所で地対空誘導弾パトリオットミサイル3(Patriot Advanced Capability-3PAC3)配備のための調査を行った。

 防衛省広報によると、調査は新宿御苑と、防衛省がある陸上自衛隊市ケ谷駐屯地で行われ、PAC3の障害となる建物の調査や通信試験を行った。今後も別の場所で、PAC3システム搬入のためのさらなる調査を実施予定だという。

 核保有を公言している北朝鮮との間で緊張が高まる中、東京周辺には昨年3月、2機のPAC3が配備された。都心にPAC3を配備する日程は未定だが、日本は2011年3月までに11基地に同システムを配備する目標を立てている。年内に米ニューメキシコ(New Mexico)州でもミサイル発射実験を行う予定。

 日本と米国は、1998年に北朝鮮が本州に向けミサイルを発射したことを受け、高度なミサイル防衛配備に着手。日本初のパトリオットミサイルは、米軍が2006年に沖縄に配備した。(c)AFP