【1月14日 AFP】国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)は13日、イランが軍事利用を含め核計画の未解決問題に関する情報開示を4週間以内に行うことで合意したことを明らかにした。

 IAEAは声明で、同機関のモハメド・エルバラダイ(Mohamed ElBaradei)事務局長と、イランの最高指導者のアリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領とイランの核問題を解決する「行動計画」を4週間以内に履行することで合意したと発表した。

 一方、IAEAの本部があるウィーン(Vienna)に駐在する外交官らは、イランが新しく設けられた期限内に情報を開示することに懐疑的な見方を示している。

 この「行動計画」は、同事務局長とイラン政府との間で合意され、2007年末までに、同国の核開発をめぐる未解決問題の解決を目指していた。

 イランの核計画においては、プルトニウムを使った過去の実験、ウランを濃縮する遠心分離機の使用、核技術の軍事利用などが主な問題となっている。(c)AFP/Simon Morgan