【1月14日 AFP】イラク議会のイスラム教スンニ(Sunni)、シーア(Shiite)派などの政党は13日、同国の統一や、政府による原油管理の必要性を強調する協定に調印した。

 協定に調印した中には、ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師を支持するシーア派強硬派のサドル師派、アヤド・アラウィ(Iyad Allawi)元暫定政府首相のイラク国民名簿(Iraqi National List)、スンニ派指導者サレハ・ムトラク(Salah al-Mutlak)氏の国民対話戦線(National Dialogue Front)などが含まれている。調印した政党が予想通り連立を組めば、定数275の議会で、100議席以上を占め、支配勢力になる。

 発表された声明によると、協定の目的は「さらなる国益と宗派対立のない統一イラクを維持し、国民和解を進める」ためだという。

 さらに、原油やガス、そのほかの天然資源については、イラクの「宝物」であるべきで、地方政府による契約締結を認めない内容を盛り込んだ。

 イラクでは、地方政府が中央政府の承認なしに外国企業と契約を結んでおり、これに歯止めをかけるのが狙い。また、同国北部の産油都市キルクーク(Kirkuk)の未来について、国民投票よりもむしろ政治合意を支持する考えを示した。(c)AFP/Ammar Karim