【1月9日 AFP】(1月9日 一部更新、写真追加)暗殺されたパキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相の長男で、野党パキスタン人民党(Pakistan People's PartyPPP)の新総裁となったビラワル・ブット・ザルダリ(Bilawal Bhutto Zardari)氏が8日、単独では総裁就任後初めてとなる記者会見を英ロンドンで行った。

 記者会見では、ビラワル氏は、「パキスタン政府当局による暗殺事件の捜査に透明性があるとは思えない」と述べ、国連(UN)による捜査を求めた。

 さらに、暗殺事件によって2月18日まで6週間延期された総選挙については、「自由で公正な選挙が行わなければ、国家が崩壊するおそれがある」と語った。

 また、PPPの総裁職については、与えられた義務を果たすだけだと強調するともに、総裁就任の経緯が非民主主義的ではないのかとの質問に対しては、「家族のお下がりで決まったわけではない。求められたから引き受けたのだ」と語りこれをはねつけた。さらに、現段階では「ゆっくりと慎重に」職務に取り組んでいくしかないとの見解を示した。

 弱冠19歳の若さでPPPの総裁に就任することになったビラワル氏だが、会見の開始時こそカメラの前で緊張していたものの、その後はリラックスした様子で英語での会見をこなした。(c)AFP/Rana Jawad