【1月1日 AFP】台湾の陳水扁(Chen Shui-bian)総統は1日、年頭の演説を行い、中国との長年にわたる緊張関係解消のために無条件での平和協定を求めていること、また「台湾」名での国連(UN)加盟について住民投票を計画していることを改めて強調した。

 陳総統は中国政府が台湾は中国の一部だとする「統一中国」政策を推し進めるならば協定締結は不可能だとした。総統としては最後の年頭演説となる。

 1949年の内戦終了後、台湾と中国は別々の政府を設立し、それ以後、両軍が常時警態勢を取るなど両政府間では緊張関係が続いている。

 陳氏は「われわれは台湾海峡一帯の平和と安定の維持に貢献する提案ならば何でも心の底から歓迎する」と述べた。

 陳氏はまた、中国政府に対し軍事緩衝地帯と、台湾海峡での行動規範作成を目指した安全保障協議制度の設立に協力を要請したと述べた。(c)AFP/Benjamin Yeh