【1月1日 AFP】先のタイ総選挙で第1党となったタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)前首相派の国民の力党(People Power PartyPPP)のサマック・スンタラウェート(Samak Sundaravej)党首は31日、3政党と連立政権樹立で合意したと発表した。

 PPPと連立を組むのはタイ団結国家発展党(Rum Jai Thai Chart Pattana)、中道主義党(Matchima Party)、王国民党(Pracharaj party)の3党。これらの3党が獲得した議席は21で、連立により、PPPを含む4政党による連立政権の議席数は254議席となり、全480議席中の過半数議席を占めることになる。

 これに37議席を獲得した国民党(Chart Thai)、24議席獲得の国家貢献党(Puea Pandin)がさらに加わるとの見方もあり、PPP主導の連立政権による政治の安定が期待される。

 一方、選挙管理委員会が30日、PPP党の当選候補3人について票の買収行為などの選挙違反があったと発表しており、PPPの最終的な議席数は当初の獲得議席233席から3議席減らした230議席となる見通しだ。

 しかし、次期タイ首相が確実視されるサマック党首は、3議席減らしたとしても組閣は可能で連立への影響は全くないと語った。

 同党首は、次期国会が召集される1月末までには組閣を終えたいとの考えを示した。また、「連立政権参加への扉はまだ開かれている」と述べ、国民党および国家貢献党にも連立参加を呼びかけた。両党は2日に公式に意思表明する。(c)AFP/Thanaporn Promyamyai