【12月28日 AFP】パキスタンのラワルピンディ(Rawalpindi)で27日、ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相が暗殺されたことを受け同日、世界各国の首脳は、暗殺を非難する声明を発表。1月に総選挙を控えたパキスタンを混乱させようとうする過激派の行動を許してはいけないと警告した。

 各国政府は、パキスタンの指導者らに冷静を保つように促した。一方、パキスタンのぺルベス・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領は、国営テレビを通じて、悪事をたくらむテロリストを打ち負かすために、平静状態を維持するよう国民に訴えた。

 ロシアのアレクサンドル・ロシュコフ(Alexander Losyukov)外務次官は、「テロの波が押し寄せるかもしれない」と述べ、自爆攻撃による影響に注意を促した。

 欧州委員会(European Commission)は暗殺について、民主主義とパキスタンに対する攻撃だと非難した。

 フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は、邪悪な行為だとし、ローマ法王庁は「非道極まりなく悲劇」だという声明を出した。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush )米大統領は、「米国はパキスタンの民主主義を攻撃しようとする、残忍な過激派によって行われた卑劣な行為を非難する」と述べた。(c)AFP