【12月24日 AFP】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の韓国代表、千英宇(チョン・ヨンウ、Chun Yung-Woo)外交通商省平和交渉本部長は24日、北朝鮮に対し、非核化問題の進展を妨げているウラン濃縮計画の申告について「真実を明らかにする勇気を持つ」よう求めた。

 千代表は北朝鮮による核計画の完全申告は6か国協議の進展に欠かせないものだとし「北朝鮮は真実を明らかにする勇気を持つ時だ」「北朝鮮はプルトニウムについて多くのことを説明しているが、ウラン濃縮計画について真実を明らかにする用意はないように見受けられる」と述べた。

 これに先立ち、北朝鮮・寧辺(Yonbyon)にある核施設の3日間の視察を終えた米国務省のソン・キム(Sung Kim)朝鮮部長は前週、無能力化作業の進捗状況を6か国協議の各国代表に説明した。

 北朝鮮は原油100万トン相当のエネルギー支援の見返りとして、核施設の無能力化と年内の核計画の完全申告に合意していたが、同国は米国の要求に沿う形で核開発計画の申告を行っておらず、申告期限は来年にずれ込む見通しになっている。(c)AFP