【12月18日 AFP】(19日 写真追加)キューバの最高指導者で療養中のフィデル・カストロ(Fidel Castro)国家評議会議長(81)は17日、テレビで発表した書簡の中で、自身の地位に執着はなく、世代交代を妨げる意思もないとの考えを表明した。

 カストロ議長は書簡の中で「わたしの基本的な任務は、国家評議会議長職に固執することや次世代の台頭を妨げることでもなく、わたしが生きた例外的な時代から得たささやかな価値をもつ経験や思想を伝えることだ」と語った。

 今回の書簡は、実弟のラウル・カストロ(Raul Castro)第1副議長(76)の議長就任を示唆するものと見る向きもある。

 カストロ議長は2006年7月に腸の手術を受けて以来、「暫定的に」議長職を退いている。手術後はテレビ以外のメディアに姿を見せていないが、今年3月以降は同議長による国際問題に関する意見記事が毎週、新聞に掲載されていた。

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