【12月17日 AFP】米中央情報局(CIA)がテロ容疑者の尋問を撮影したビデオテープを廃棄していた問題で、米政府が情報開示を拒否したことを受け、共和・民主両党議員らは16日、政府の対応を非難した。

 マイケル・ムケージー(Michael Mukasey)米司法長官は同日、司法省の独自調査に支障をきたすとして議会による調査を延期するよう要請していた。これに対し、議員らは議会は同問題の調査を推し進めるべきだとして反発した。

 下院情報特別委員会(Permanent Select Committee on Intelligence)の共和党のピート・へーケストラ(Pete Hoekstra)下院議員は同日、テレビ番組「フォックス・ニュース・サンデー(Fox News Sunday)」に対し、イラクの大量破壊兵器に関する誤った情報やイランの核計画についての政策転換を例に挙げ、CIAは「組織的な」問題があると指摘した。

 同議員は「(CIAは)無能な集団だ。横柄で策略を使うような組織で、説明する義務があることを理解していない」と非難、下院委員会はCIA高官の証人喚問へ向け前進すべきだと語った。(c)AFP/Laurent Thomet