【12月13日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)と欧州安保協力機構(Organisation for Security and Cooperation in EuropeOSCE)は12日、欧州全域で通常兵器配備を制限する欧州通常戦力(Conventional Forces in EuropeCFE)条約からロシアが脱退したことを受けて、警戒感を示した。

 NATOは声明を発表し、「NATO加盟国はロシアが一方的にCFEの履行を停止したことを極めて遺憾に思う」とし、ただし「今のところ」報復措置を取る予定はないとしている。

 ロシアは現地時間午前0時(日本時間12日午前6時)からCFE条約の履行を停止。これにより、ロシアはNATOへの通知なしに国内のどこへでも軍の配備ができるようになった。

 ロシアの決断は西側諸国の非難を招き、両者の溝は深まりつつある。(c)AFP/Sebastian Smith