【12月11日 AFP】ベルギーのブリュッセル(Brussels)で外相理事会を開いた欧州連合(EU)外相らは10日、コソボを国家として承認する方向で合意に近づきつつあると話した。コソボ自治州が独立宣言の準備を進めるなか、今回の外相理事会は国連(UN)が定めたセルビア・コソボ両者による同自治州の最終地位をめぐる交渉期限が切れた直後に開かれた。

 一方セルビアでは同日、国営タンユグ(Tanjug)通信がBozidar Djelic副首相の見解を報道。副首相は「欧州とはコソボをめぐる取引をすることはないし、一切受け入れることもない。また誰も提案することはない」として、コソボの独立をめぐってEUと取引する用意はないとの見解を示した。副首相は「このプロセスは国連安全保障理事会(UN Security Council)と国連加盟国に委任されており、EUは関係ない」とEUの動きをけん制した。(c)AFP