カダフィ大佐、フランスを公式訪問へ
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【12月10日 AFP】リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が原子炉や航空機の購入契約を結ぶため、10日から5日間の日程でフランスを公式訪問する。ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領がカダフィ大佐の訪問を受け入れたことに対しては、国内から強い批判も出ている。
カダフィ大佐は大統領府エリゼ宮(Elysee Palace)近くに設営された暖房付きのベドウィンテントに滞在。総額30億ユーロ(約4900億円)のエアバス(Airbus)航空機と原子炉購入契約に調印するほか、ラファール(Rafale)戦闘機も購入する可能性がある。
カダフィ大佐のフランス訪問は1973年以来。10日と12日の少なくとも2回、サルコジ大統領との会談を予定している。カダフィ大佐の息子セイフ・アル・イスラム(Seif al-Islam)氏は今回の訪問について、両国間の「新たな関係」を記念するものになると述べた。
今回の訪問に先立ち、リビアではブルガリアの看護師が子どもをHIVに感染させた罪に問われ、サルコジ大統領の元妻のセシリアさんの尽力で釈放された経緯がある。サルコジ大統領はその直後にリビアを訪れ、原子炉建設などの協定に調印。長年孤立していたリビアの国際社会への復帰を印象付けた。
しかし、テロリスト支援と人権侵害で長年批判されてきたリビアの最高指導者受け入れをめぐっては、サルコジ大統領に対し野党から強い非難の声が上がっている。
ブルガリアでは9日、解放された看護師が、カダフィ大佐の訪問と重なる日程になっていたフランス訪問をキャンセルしたことを明らかにした。(c)AFP/Emma Charlton
カダフィ大佐は大統領府エリゼ宮(Elysee Palace)近くに設営された暖房付きのベドウィンテントに滞在。総額30億ユーロ(約4900億円)のエアバス(Airbus)航空機と原子炉購入契約に調印するほか、ラファール(Rafale)戦闘機も購入する可能性がある。
カダフィ大佐のフランス訪問は1973年以来。10日と12日の少なくとも2回、サルコジ大統領との会談を予定している。カダフィ大佐の息子セイフ・アル・イスラム(Seif al-Islam)氏は今回の訪問について、両国間の「新たな関係」を記念するものになると述べた。
今回の訪問に先立ち、リビアではブルガリアの看護師が子どもをHIVに感染させた罪に問われ、サルコジ大統領の元妻のセシリアさんの尽力で釈放された経緯がある。サルコジ大統領はその直後にリビアを訪れ、原子炉建設などの協定に調印。長年孤立していたリビアの国際社会への復帰を印象付けた。
しかし、テロリスト支援と人権侵害で長年批判されてきたリビアの最高指導者受け入れをめぐっては、サルコジ大統領に対し野党から強い非難の声が上がっている。
ブルガリアでは9日、解放された看護師が、カダフィ大佐の訪問と重なる日程になっていたフランス訪問をキャンセルしたことを明らかにした。(c)AFP/Emma Charlton