【12月6日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記に親書を送っていたことが明らかになった。朝鮮中央通信(Korean Central News Agency)が6日、短信として報じた。

 これによると、親書は前日まで訪朝していたクリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補から朴宜春(パク・ウィチュン、Pak Ui-Chun)外相に手渡されたという。ヒル次官補は3日から5日まで、北朝鮮を訪れ寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の核施設の無能力化作業の視察などを行った。

 親書の内容は明らかになっていないが、6か国協議合意にもとづく北朝鮮による核施設の無能力化や核計画の申告の期限が迫るなか、親書の意図についてさまざまな憶測を呼びそうだ。

 2002年の大統領就任以来、北朝鮮を「悪の枢軸」呼ばわりし強硬姿勢を貫いてきたブッシュ大統領が、これまで金正日総書記と個人的に接触を図ったことはないとみられる。同大統領は、金総書記について「へどが出るほど嫌いだ」と語ったことがあるとも言われている。(c)AFP/Simon Martin