【12月6日 AFP】イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領は5日、同国の核開発計画を進めるために、5万基のウラン濃縮用遠心分離器の建設が必要だとの見解を示した。国営イラン通信(IRNA)が伝えた。

 イラン西部イーラーム(Ilam)州を訪問中のアフマディネジャド大統領は、「1年を通して原発に燃料を供給するためには、5万基の遠心分離器が必要となるだろう」と語った。

 国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)は最新の報告書の中で、イランは同国中部ナタンツ(Natanz)のウラン濃縮施設に3000基の遠心分離器の設置を完了していることを確認している。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は、イラン政府の核兵器開発を非難してきたが、米情報機関は3日、イランが2003年に核兵器開発を中止したとする国家情報評価(National Intelligence EstimateNIE)を発表している。(c)AFP