【12月6日 AFP】(一部修正)ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は5日、遊説先のネブラスカ(Nebraska)州オマハ(Omaha)で記者会見を行い、イランの核開発に対する制裁を協議している国連安全保障理事会(UN Security Council)常任理事国5か国とドイツのうち、中国以外はイランの核開発を問題視していると主張し、イラン政府に対し過去の核兵器開発について「すべてを明らかにする」よう要求した。

 ブッシュ大統領の発言に先立ち、米情報機関は3日、イランが2003年に核兵器開発を中止したとする国家情報評価(National Intelligence EstimateNIE)を発表しているが、米政府は強気の外交姿勢を崩しておらず、イラン政府に対し引き続き圧力をかけるよう求めている。

 ブッシュ大統領はまた、英、仏、独、露について、「これらの国々はイランの核開発は問題で、今後も問題であり続けるため、国際社会はこの問題の解決に向け取り組むべきであることを理解している」と主張した。

 一方、同大統領は、イラン制裁に消極的な態度を示している中国の名前を挙げなかったが、大統領が意図的に中国の名前を外したかについて、上級補佐官は「ブッシュ大統領の発言を聞けば明白だ」と答えた。(c)AFP