ロシア下院選、欧州監視団が選挙違反を指摘
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【12月3日 AFP】2日に実施されたロシアの下院選について、欧州安保協力機構(Organisation for Security and Cooperation in Europe、OSCE)は3日、OSCEの基準に到達していないとの見解を示した。
選挙を監視したOSCE議員会議(Parliamentary Assembly)のGoran Lennmarker代表は、ロシアの首都モスクワ(Moscow)で記者団に対し、「今回の選挙は多くの点でOSCEと欧州会議(Council of Europe)が求める義務や基準を満たしていない」と語った。
また同代表は圧勝した与党・統一ロシア(United Russia)について、「国と1つの政党が融合するのは権力の乱用で、明らかに国際基準に反している」と述べた。
欧州連合(EU)や米国が支援するロシアの監視機関Golosも、違法な選挙運動や不在投票制度の乱用など数多くの選挙違反の例を確認したことを明らかにした。
しかしロシアの中央選挙管理委員会は同日、選挙結果が無効となるような大きな違反はなかったと発表した。
OSCEの選挙監視機関、民主制度人権事務所(Office for Democratic Institutions and Human Rights、ODIHR)は、監視活動への規制が厳しく、要員のビザがなかなか下りなかったとして監視団の派遣を断念しているが、ロシア政府はこの主張は根拠のないものだとしている。(c)AFP
選挙を監視したOSCE議員会議(Parliamentary Assembly)のGoran Lennmarker代表は、ロシアの首都モスクワ(Moscow)で記者団に対し、「今回の選挙は多くの点でOSCEと欧州会議(Council of Europe)が求める義務や基準を満たしていない」と語った。
また同代表は圧勝した与党・統一ロシア(United Russia)について、「国と1つの政党が融合するのは権力の乱用で、明らかに国際基準に反している」と述べた。
欧州連合(EU)や米国が支援するロシアの監視機関Golosも、違法な選挙運動や不在投票制度の乱用など数多くの選挙違反の例を確認したことを明らかにした。
しかしロシアの中央選挙管理委員会は同日、選挙結果が無効となるような大きな違反はなかったと発表した。
OSCEの選挙監視機関、民主制度人権事務所(Office for Democratic Institutions and Human Rights、ODIHR)は、監視活動への規制が厳しく、要員のビザがなかなか下りなかったとして監視団の派遣を断念しているが、ロシア政府はこの主張は根拠のないものだとしている。(c)AFP