【12月3日 AFP】2日行われた香港立法会(議会)議員補欠選挙で、民主派候補の陳方安生(アンソン・チャン、Anson Chan)氏(67)が当選し、直接選挙導入に大きな弾みを付けた。

陳氏は54.8%の票を獲得し、親中派の対立候補、葉劉淑儀(レジーナ・イップ、Regina Ip)氏(57)の42.9%を上回った。

 今回は立法会の欠員を埋める選挙にすぎないものの、10年前の中国返還時に約束された民主主義を、市民らが支持するかどうかが試される最大の試練でもあった。

 当選した陳氏は「わたしにとって非常に特別な瞬間だ。誇りとともに謙虚な気持ちを抱く瞬間だ」と演説した。

 香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)のMa Ngok氏は、最近の地方選で屈辱的な結果を残した民主派が、今回の選挙結果で再び活気付くと見ている。(c)AFP/Stephanie Wong