【12月2日 AFP】韓国の聯合(Yonhap)通信は2日、韓国政府が、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議に基づき北朝鮮の核施設から撤去した燃料棒を引き取り、韓国の原子力発電所で再利用することを検討していると報じた。

 匿名の韓国政府関係者は、6か国協議の担当者は核燃料の廃棄方法を決める必要があるとし、「燃料棒を韓国に持ってくることも選択肢の1つだ」と語った。「北朝鮮の核燃料棒が韓国の施設で利用できるかを調査する必要がある」という。

 この政府関係者は核爆弾製造に用いられる兵器級プルトニウムについての韓国政府の立場は明らかにしなかった。北朝鮮は使用済み核燃料棒からプルトニウムを抽出したとみられている。

 6か国会議の米国代表を務めるクリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補は11月30日、ソウル(Seoul)で、北朝鮮の核無能力化が来年にも終了するだろうとの期待を示すと共に、北朝鮮はすべての核物質を手放す必要があると述べた。

 ヒル次官補は寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)にある核施設での無能力化作業を視察するために3日に北朝鮮入りする。(c)AFP