【11月30日 AFP】米空母キティ・ホーク(Kitty Hawk)が前週、中国政府から香港(Hong Kong)への入港を拒否された問題について米政府は29日、中国側の説明を待っているとしつつ、良好な両国関係の中の「小さな事件」だとの見方を示し、緊迫化した事態の沈静化に動いた。

 ホワイトハウスのダナ・ペリノ(Dana Perino)報道官は、「われわれは説明を求めており、じきに回答を得られると考えている。そうすればこの問題は終わりだ」と述べた。

 入港拒否の理由として中国当局は、米国が台湾に兵器を輸出していること、チベットの宗教指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世に勲章を授与したことなどを示唆している。

 同問題をめぐっては、米国防総省が28日、中国政府に正式に抗議を行った。香港には感謝祭の休暇のためキティ・ホークの乗員の家族が待機していたが、入港拒否のため家族の再開はかなわなかった。(c)AFP/Olivier Knox