【11月28日 AFP】2008年米大統領選挙に向け民主党公認候補の選出が迫る中、有力視されているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員とバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員の両候補が、それぞれ選挙運動への著名人の起用を発表した。

 まず、オバマ議員の選挙事務所は26日、人気テレビ司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)の起用を発表した。ウィンフリーの女性ファン取り込みが狙いとされている。激戦が予想されるアイオワ(Iowa)州、ニューハンプシャー(New Hampshire)州、サウスカロライナ(South Carolina)州で12月8日から行われる選挙集会に参加するという。

ウィンフリーは最近行われた調査「全米で最も影響力を持つ女性」で、第2位に選ばれている。ちなみに1位はクリントン議員だ。

 米大統領選挙における有名人の影響力を疑問視する声も多いが、わずかな差が選挙の勝敗の鍵を握る。来年1月3日に全米で最初の党員集会が開かれるアイオワ州での支持率を高めるのは重要とされている。

 一方クリントン議員は27日、歌手で女優のバーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)が応援に加わると発表した。

 ストライサンドは、ビル・クリントン(Bill Clinton)前大統領の長年の支持者。1993年の同大統領の就任式では歌を披露している。また、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)現大統領に対しては辛らつな批判を行ってきた。(c)AFP