コソボ最終地位確定協議、2日目も協議は決裂
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【11月28日 AFP】国連暫定統治下にあるセルビア南部コソボ(Kosovo)自治州の最終地位確定協議は27日、完全独立を求めるコソボとこれを容認できないとするセルビアが互いに譲歩せず、もの別れのまま2日目の協議を終了した。
オーストリアのバーデン(Baden)で開催された協議後の記者会見で、コソボ自治州のファトゥミル・セイディ(Fatmir Sejdiu)大統領は、アルバニア系が多数を占めるコソボ住民の悲願である独立はコソボの議会が最終判断することだと主張する一方で、仲介役を務める国連(UN)や米国など国際社会との協調のもとで独立を遂げる方針であると述べた。
一方、セルビアのボイスラブ・コシュトニツァ(Vojislav Kostunica)首相は、独立を目指すコソボの動きを「無効であり違法だ」と批判。「一方的な独立宣言は違法であり犯罪行為に等しい」と述べ、そのような事態となれば何らかの手段を講じる可能性を示唆した。
ロシア政府の支援をうけるセルビア政府は、コソボの大幅な自治権を認めるとしながら、セルビアからの完全独立は認められないとの姿勢を貫いている。
(c)AFP/Aleksandra Niksic
オーストリアのバーデン(Baden)で開催された協議後の記者会見で、コソボ自治州のファトゥミル・セイディ(Fatmir Sejdiu)大統領は、アルバニア系が多数を占めるコソボ住民の悲願である独立はコソボの議会が最終判断することだと主張する一方で、仲介役を務める国連(UN)や米国など国際社会との協調のもとで独立を遂げる方針であると述べた。
一方、セルビアのボイスラブ・コシュトニツァ(Vojislav Kostunica)首相は、独立を目指すコソボの動きを「無効であり違法だ」と批判。「一方的な独立宣言は違法であり犯罪行為に等しい」と述べ、そのような事態となれば何らかの手段を講じる可能性を示唆した。
ロシア政府の支援をうけるセルビア政府は、コソボの大幅な自治権を認めるとしながら、セルビアからの完全独立は認められないとの姿勢を貫いている。
(c)AFP/Aleksandra Niksic