【11月17日 AFP】チリで行われた会議の席上でスペインのフアン・カルロス1世(Juan Carlos I)国王から「黙れ」と一喝されたベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は16日、同国王に謝罪を要求した。

 この外交騒動は、10日にチリの首都サンティアゴ(Santiago)で開催された第17回イベロ・アメリカ首脳会議(Ibero-American summit)が発端。硬左派のチャベス大統領はスペインの保守系前首相のホセ・マリア・アスナール(Jose Maria Aznar)氏を「ファシスト」だと批判し、スペイン国王に「黙れ」と一喝された。

 チャベス大統領は国営テレビVTVのインタビューに対し、「一国の指導者に対して、スペイン国王から何らかの謝罪があってしかるべきだ。彼はスペインの王であってラテンアメリカの王ではない」と非難した。

 反米派として知られるチャベス大統領は、17日から始まる外交訪問を前に取材に応じた。同大統領は17日にリヤド(Riyadh)で石油輸出国機構(Organization of Petroleum Exporting CountriesOPEC)首脳会議に出席、その後イランとフランスを歴訪し、パリ(Paris)ではニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領と初めて対面する。(c)AFP