【11月10日 AFP】非常事態下のパキスタンで、自宅軟禁から解放されたベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相は10日、次週にペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領に対し非常事態解除などを求める抗議行動を組織する方針を明らかにした。

 元首相が総裁を務めるパキスタン人民党(PPP)議会派の報道官によると、13日に東部ラホール(Lahore)を出発し、首都イスラマバード(Islamabad)まで約275キロを歩く。元首相はムシャラフ大統領に対し、非常事態の解除、憲法の回復、大統領の陸軍参謀長からの辞任、1月中旬に予定されていた総選挙の予定通りの実施を求める。

 一方、マリク・モハマド・カユーム(Malik Mohammad Qayyum)司法長官は同日、非常事態は1か月以内に解除されるとの見通しを示した。

 カユーム司法長官は民放ジオ・テレビ(Geo)に「全国各地での治安状況から、非常事態は1か月以内に解除されるだろう。治安は回復しつつあり、われわれはこの回復が続くよう願っている」と語った。(c)AFP