【11月9日 AFP】首都トビリシ(Tbilisi)で大統領選の前倒し実施を求める野党勢力と治安部隊が衝突し、7日に非常事態宣言が出されたグルジアで、同国内務省は9日、非常事態宣言は「すぐに」解除されるだろうとの見通しを示した。

 内務省報道官は「現在も非常事態下だが、できる限り迅速に解除する方針だ。危機的状況は去ったので、非常事態宣言延長の必要性はないだろう」と語った。

 また同報道官は、7日の衝突での警察の職権乱用についての調査も開始すると語り、「警察官が職権を乱用している映像を入手している。調査を行い、該当者は処罰の対象となる」と話した。

 非常事態の延長には発令から48時間の9日午後までに議会承認を得る必要があるため、議会が延長を承認しなければすぐに解除されるという。

 8日に市内に配置された部隊は撤収し、通常業務に戻っている。(c)AFP