【11月9日 AFP】トルコのクルド民族主義政党の民主社会党(Democratic Society PartyDTP)は8日、アンカラ(Ankara)で党大会を開き、Nurettin Demirtas氏を新党首に選出するとともに、武装組織クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)とトルコとの武力対立の平和的解決を呼びかけた。

 Demirtas新党首は就任にあたって、「国内の和解と社会の平和に向け努力していかなければならない」と意気込みを語った。DTPは現在、定数550のトルコ議会で20議席を獲得しており、PKK問題の平和的解決と、クルド人の文化的・政治的権利の拡大を求めている。

 ただ、DTPがPKKをテロ組織とは認定していないこと、DTP党員がPKKへの支持ともとれる発言をしていることなどから、同党についてはPKKの「政治手段」として利用されているとの批判もある。トルコ政府はDTPに対し、PKKとの関係を絶たなければ法的措置を講じると警告している。(c)AFP