【10月31日 AFP】町村信孝(Nobutaka Machimura)官房長官は31日の記者会見で、韓国の金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)前大統領(81)が、1973年に日本で起きた自身の拉致事件をめぐる日本政府の対応を「保護責任を放棄した」と批判したことについて反論した。

 「本当にそう思っているのならば、なぜ大統領だったときに、その問題を日本政府に言わなかったのか、逆に不思議に思う」と述べた。

 金前大統領は30日、1973年に自身が東京のホテルから拉致された「金大中事件」の再調査で当時の韓国情報機関の関与が明らかになった問題について述べ、日本は韓国の主権侵害ばかりを取り上げるが保護責任を放棄しており人権侵害に当たるとして政府の対応を批判していた。(c)AFP