【10月29日】北朝鮮が29日、今週中に核施設の無能力化に着手することで合意したことを、韓国外交通商省の林聖男(イム・ソンナム、Lim Sung-Nam)北朝鮮核外交企画団長が明らかにした。これを受け、韓国の板門店(Panmunjom)で2日間の日程で開催中の北朝鮮核問題をめぐる6か国協議「経済・エネルギー協力」作業部会では、数億ドル相当の支援の具体的内容を検討することになる。

 林氏は「北朝鮮は、11月1日から核施設の無能力化を開始することで基本的に合意した」と述べ、2月の合意で定められた「次の段階」の措置に対する見返りの「経済・エネルギー支援を適切な時期に行うよう5か国に求めた」ことを明らかにした。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、北朝鮮側からはすでに見返り支援の要望に関する一覧が提出されており、その中には火力発電所の改補修のための大量の鉄鋼などが含まれているという。

 今後の展開について林氏は「非常に技術的な問題を協議するため」困難なものになるだろうと述べた。(c)AFP/Lim Chang-Won