【10月28日 AFP】リビアのシルト(Sirte)で27日、スーダン西部で続くダルフール紛争の和平会議が開幕したが、主要な反政府勢力は会合をボイコットしており、リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐は同会議について「すでに失敗に終わった」との見解を示した。

 会議の冒頭でスーダン政府は紛争の一方的停戦を宣言し、これを守らない勢力には制裁を課すよう国際社会に対して呼びかけた。

 しかし会議には反政府勢力「スーダン解放軍(Sudan Liberation ArmySLA)」や「スーダン解放運動(Sudan Liberation MovementSLM)」、「正義と平等運動(Justice and Equality MovementJEM)」などが参加しておらず、カダフィ大佐はこれら勢力の欠席は「致命的」でだとの見解を示した。

 カダフィ大佐は、「彼らなしには和平は達成できない」と述べ、「会議は中断すべきである」とし、また「彼らが会議の開催にすら反対しているということは、彼らは我々の助けを必要としていないということだ」と述べ、国連(United Nations, UN)やアフリカ連合(African UnionAU)には「部族間紛争」を解決することはできないと付け加えた。(c)AFP