【10月27日 AFP】リビアで27日、スーダン西部ダルフール(Darfur)地方の紛争解決に向けた和平会議が開催される。しかしほとんどの反政府勢力は会議をボイコットする意思を表明しており、先行きが見えないままのスタートとなる。

 和平会議を主導する国連(United NationsUN)およびアフリカ連合(African UnionAU)は、2003年2月から20万人の死者と200万人の避難民を出した「世界最大の人道危機」を解決したい考えだ。しかし、紛争に関与する8つの勢力が会議への参加を拒否したため、事態が打開される可能性は低い。

 現在、スーダン解放運動(Sudan Liberation MovementSLM)のみがリビアでの和平会議への参加を申し出ている。

 関係者らは今回の会議が、2006年にナイジェリアで行われ、反政府勢力3派のうち1派のみが調印する結果に終わった和平協定の二の舞になる可能性を懸念している。

 国連のヤン・エリアソン(Jan Eliasson)事務総長特使は、目下の目標は停戦合意としながらも、ほとんどの当事者が不在では達成は難しいとの見解を示した。(c)AFP